テレワークコンサルタント日記

障がい者のテレワークで思うこと:計画された偶発性理論

厚生労働省の「ICTを活用した新たな障がい者の在宅雇用事業」を担当し
ているモッチーです。

この事業をすすめていると、様々な障がいや病気の方にお会いする機会がある。
同じ病名、同じ障がいであっても症状や状態は人それぞれ。
希望する仕事も人それぞれ。
住んでいる地域も人それぞれで、東京在住の方もいれば地方在住の方もいる。

共通しているのは「テレワークであれば働ける」という希望。
病気の発症や中途障がいのために、
人生の途中で方向転換せざるをえなかったが、
テレワークという働き方ができるなら、
やりたかった仕事に再挑戦してみようとか
先天性の病気や障害のために、働くことをあきらめかけていたけれど、
テレワークであれば働けるかもしれない、働ける、という希望をもった方々。

働きたいけど色んな事情で働けない人がテレワークで働けるようにしたい
という思いでこの仕事に就いたのだが、
うまくいかなくて悩むこと落ち込むことも多々ある。
そんなとき、テレワークで働きたいという希望を持った方々のお話を聞きな
がら、励ましたり勇気づけたりすることもあるのだが、
逆に自分が元気をもらっていることに、ふと気づいたのだ。
心が折れそうなとき、あきらめない気持ちを思い出させてもらっているのは
私の方なのだ。
ご縁があった皆さんに感謝の思いを忘れてはならないな、
と思う日々なのである。

そんな皆さんと面談するときは、一人では心もとないので、
キャリアカウンセラーの同僚が同席してくれている。
同席といっても、リアルな同席ではなくバーチャルな同席。
つまり、私がリアルにお会いしている場に、
同僚は遠隔からTV会議やWeb会議で同席しているということ。
これぞテレワーク!

面談のあと二人でふりかえりの時間をもつのだが、毎度毎度反省するのは・・・
「熱く語りすぎたかも」という点。
特に将来がある若者に接すると、ついつい力が入って熱くなってしまうのだ。
でも、そんな私たちにも救いがあった。
いつもお伝えしていること、それは、行動すること。
今まで生きてきた経験からアドバイスしていたつもりなのだが、
それにきちんとした理論があったのだ。

ジョン・D・クランボルツ先生の「計画された偶発性理論」
“未来”の目的地を定めた上で、「計画された偶発性理論」が提示したよう
な5つの行動指針に基づいて“今”行動し続けるすることが、キャリアアップ
につながるのです。

(1)「好奇心」 ―― たえず新しい学習の機会を模索し続けること
(2)「持続性」 ―― 失敗に屈せず、努力し続けること
(3)「楽観性」 ―― 新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブ
に考えること
(4)「柔軟性」 ―― こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
(5)「冒険心」 ―― 結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと
(参考:https://doda.jp/careercompass/compassnews/20150316-12000.html)

これで、これからは自信をもって臨めるね、と二人でなぐさめあいつつ、
自分はそう呼ばれたくもないし、そうだと認めたくもないが、
ついつい若者に熱く語ってしまうこの行動は、
世間一般では「おばちゃん」に分類されるんだろうな~(遠い目)

これまでご縁があった皆さんにこの場を借りて申し上げます。
うざいおばちゃん’s で大変失礼いたしました。
でもでも、ほんのちょっぴりでもお役にたてたことがあったなら、
光栄でございます。