「自分らしく生きる働き方」は、株式会社テレワークマネジメントの社員・吉成健太朗さんが執筆しています。生まれつき脊髄性筋萎縮症の吉成さんは、北海道の病院に入院しながら、毎日3時間位、テレワークで働いています。障がい者である吉成さんが、日々のテレワークで得た知識やツールの使い方、テレワークのコツ、感じていることなどを発信しています。
テレワークコンサルタントのケンです。
昔と比べると多くの働き方を選ぶことができるようになってきている世の中。
テクノロジーの発達も相まって、これまでは、働く選択を選ぶことすら難しかった人々にも可能性が生まれています。私はその恩恵に預かる一人。
テレワークマネジメントで病院に入院しながらテレワークで働いている私ですが、
生まれつき脊髄性筋萎縮症を持っているため病気の進行とともに筋力が低下しています。
歩くことはもちろん不可能なので電動車いすが足の代わりを務めてくれて、自分の意思で動くことを可能にしてくれています。
小さい頃は病気のことは一切気にせず遊びほうけていました。外で同級生と遊んでいたり、学校の廊下を車椅子で走っていたのは良い思い出です。その頃の自分は当たり前のようにそこにいました。
周りの同級生はみんな健常者で、その中に一人だけ車椅子に乗っていた自分がいたのですが、小学校も低学年のころであれば周りの同級生も「なぜ車椅子に乗っているの?」と単純に疑問をぶつけてくる子はいました。
この疑問を持つことは大切なことだと思います。相手を知らないと、ともに過ごすのは難しいでしょう。ましてや、自分とは明らかに違う特徴を持っているのだからなおさら知る必要があります。
でも、大人たちはきっと言うでしょう。
「そんなことを聞いたら駄目」
私も昔何度か耳にした言葉です。色々な思いがあって大人は注意をしているのだと思います。『可哀想だから』でしょうか?それとも『自分も分からないから』なのでしょうか?
未だに理由は分かりません。
障がいの捉え方を間違えているのではないか?と私は思うのです。
誰もが自分で望んで障害を持っているわけではありません。それは先天性や後天性も関係はないです。
歩けない。目が見えない。耳が聞こえない。コミュニケーションが苦手。そんな特徴があって助けや配慮が必要なだけでそれ以外は何の違いもないはずなのです。
ただ、障がいという言葉が前に出すぎて『障がい者』としか映らないようになってしまっているのではないでしょうか。
実際に障がいのある人と出会う機会は少なからずあると思います。町中で車椅子に乗っている人を見かけたり、白杖を持っている人を見かけることもあるでしょう。でも、実際に話をしたことがある人は多くないと思います。
それは誰が悪いわけでもなくて、社会や教育がこれまであまりお互いを知る機会を作ってこなかったことが理由でしょう。
私が特別支援学校に通い始めたのは小学校5年生の頃でした。それまで周りの同級生は皆健常者だった空間から、自分と同じように車椅子乗っている人ばかりの空間にいったときの衝撃は大きかったです。
今の私は自分が車椅子乗っていることも併せてこれが当たり前の環境になっています。私はこの環境の変化を受けるチャンスがあり、様々な障がいのある人と出会うことや知る機会を得ることが出来ました。
そういった機会は必ずしも与えられるわけではありません。もしかしたら、仕事場で初めて障害のある人に出会う人もいるかと思います。
そのときに、やはり一切知らないということはお互いに距離感が生まれてしまいます。そんな距離感を埋めるために、障がいがある私が感じたことや体験したことを発信していきます。
仕事をする様子
障害のある方や障害者雇用への取組を考えている企業の方々に向けて、これからも情報発信を続けてまいります。詳しくお知りになりたいことなどがありましたら、お問い合わせフォームよりお知らせください。
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