「自分らしく生きる働き方」は、株式会社テレワークマネジメントの社員・吉成健太朗さんが執筆しています。生まれつき脊髄性筋萎縮症の吉成さんは、北海道の病院に入院しながら、毎日3時間位、テレワークで働いています。障がい者である吉成さんが、日々のテレワークで得た知識やツールの使い方、テレワークのコツ、感じていることなどを発信しています。
コミュニケーションの難しさ
テレワークで働き始めて6年が過ぎ去っていきました。この6年でいろんなことを経験して、成功もしましたが、もちろん失敗もしてきました。このテレワークと私の備忘録では、その経験や今思っていることをざっくばらんに書いていきます。
第1回は私が不得意なことを書いていきたいと思います。
コミュニケーションを取ること
私が不得意なことはこれですね。何を話したら良いのか分かられなければ、基本的には無言で過ごしてしまいます。気の利いた質問などとかをして話を続けるのが苦手ということです。
人の顔色やその場の空気を感じ取ると、「今話したらまずいだろうな」といったそんなことをしばしば思いながら日常生活を送っています。
私は普段病院で集団生活を行っているので、場の空気はコロコロと変化していきます。そのうちに身についた空気を読む力はコミュニケーションを取る上で結構な足かせになっていて、上手く話ができない自分が嫌になるときがあります。
そんな私ですが、もちろん仕事で必要なコミュニケーションは取れています。
皆さんは、テレワークでのコミュニケーションは難しいと思いますか?
これに関しては、人それぞれの見解があると思うのですが、私は普通に難しいと思います。
場の雰囲気やその人の仕草を見て日頃から話をしているのですが、web会議ではそれらの情報は伝わってこないのです。伝わってくるのは、カメラに写っている範囲の情報と声だけですから、コミュニケーションが難しいと感じても仕方が無いとも思います。
ただ、悪いことばかりではありません。相手の状況がつかみにくいとい言うことは、相手に気を遣いすぎることがないということですから。
同じ職場で顔を合わせていたら、声をかけにくい雰囲気を放っている人もいることでしょう。その場合、あとから声をかけた方が良いだろうかと考えてしまうかもしれません。テレワークでは「今少し時間大丈夫でしょうか?」と相手の表情が分からないからこそ、声をかけやすいというメリットもあります。
コミュニケーションが得意ではないですが、やっぱり仕事をする上でも報連相は大切な力。私も昔、報連相をおろそかにして叱られたことがあります。自分が悪いとは分かっていても、やっぱり凹みましたね。でも、それ以来は自分でも気をつけるようにしているので、大きなミスはしていないと思います。
苦手なことを乗り越えるまでにはたくさんの失敗を繰り返すと思いますが少しずつでも克服していきたいです。私の場合は、テレワークで働くことによって、苦手克服の練習にもなっているのです。
障害のある方や障害者雇用への取組を考えている企業の方々に向けて、これからも情報発信を続けてまいります。詳しくお知りになりたいことなどがありましたら、お問い合わせフォームよりお知らせください。