自分らしく生きる働き方, テレワークと私の備忘録, 障がい者のテレワーク

自分らしく生きる働き方|テレワークと私の備忘録

「自分らしく生きる働き方」は、株式会社テレワークマネジメントの社員・吉成健太朗さんが執筆しています。生まれつき脊髄性筋萎縮症の吉成さんは、北海道の病院に入院しながら、毎日3時間位、テレワークで働いています。障がい者である吉成さんが、日々のテレワークで得た知識やツールの使い方、テレワークのコツ、感じていることなどを発信しています。

テレワークで働き始めて6年が過ぎ去っていきました。この6年でいろんなことを経験して、もちろん失敗もしてきました。このテレワークと私の備忘録ではその経験や今思っていることをざっくばらんに書いていきます。

第2回は私が仕事をしていて一番必要だと思うことを書いていきたいと思います。

ずばり、それは【相談できる相手】です。

テレワークは離れて働いているため、些細な変化には気がつけないこともあります。それでも、仕事をしていると分からないこととか相談したいことは確実に出てきます。それを相談するのは、もちろん仕事の同僚や上司に話をしたら良いと思います。そのような相談も必要なのですが、今回、私がお伝えしたいのは【仕事に対する思い】を話せる相手です。

働いていると今の自分のあり方は正しいのか?そんなことを考えてしまうこともあります。それを包まず相談できる相手というのがいると、それだけで気持ちが楽になります。

私の場合は病院の関係者や姉に相談します。内容も色々で軽い愚痴のようなことから真剣な悩みまで何でも相談します。

一人で悩んでいてもあまり良い思考は出来ないのですが、客観的な視点の言葉を得ることや、自分の言葉を口に出すことで整理がついて、悩みと向き合うことが出来るのです。

実際の話です。私は今の仕事を続けるか悩んでいたことがあります。今の職場の環境には文句の付け所が無いくらいに感謝しています。それでも、長い人生どうやって生きていくかは必然的に考えてしまいます。

そんなとき相談したらこんな反応が返ってきました。
「本当に今の仕事を辞めてでもやりたいことがあるなら、やめても良いと思う。だけど、今の会社ほど自分を理解してくれている会社は無い。だから、無策で闇雲に動くのでは無く自分の次のステップが見えてからでも良いと思う」

的確なアドバイスをもらうことができて私の悩みは解決していきました。

このように自分では思いつかなかったような提案をしてくれるので、色々な可能性が浮かび上がってくるのです。

一人で悩むことも大切な場面は確かに存在します。生きる上で決断を下すのは結局自分なのです。ただ、その決断を下す前に、選択肢を洗い出す場面では多くの人に話を聞いてもらい、より良い選択を下せるように準備をするのです。

私は多くの人たちに支えられて生きています。それは、障害があり日常生活に手助けが必要なこともそうですが、生きていく旅路においても、多くの人に迷いを晴らしてもらい一歩一歩を歩んでいます。だからこそ、この選択をして良かったと思えるように生きていきたいと思うのです。

自分一人の力で出来ることにはある程度限度があります。自分がこの人生においてどこまで何が出来るかはもちろん、分かりませんが、一人で悩むよりは確実に遠くに行くことが出来ると思います。ですから、自分にとって悩みを相談することが出来る身近な存在を作っておくことが大切だと思うのです。

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障害のある方や障害者雇用への取組を考えている企業の方々に向けて、これからも情報発信を続けてまいります。詳しくお知りになりたいことなどがありましたら、お問い合わせフォームよりお知らせください。