「自分らしく生きる働き方」は、株式会社テレワークマネジメントの社員・吉成健太朗さんが執筆しています。生まれつき脊髄性筋萎縮症の吉成さんは、北海道の病院に入院しながら、毎日3時間位、テレワークで働いています。障がい者である吉成さんが、日々のテレワークで得た知識やツールの使い方、テレワークのコツ、感じていることなどを発信しています。
『メリハリのある生活』
もしも、テレワークに出会うことなく高校を卒業していたら、何をして一日を過ごしていたのかを考えることがあります。
多趣味でやりたいことはたくさんあるので、何もせずに過ごしていたなんてことは無いと思います。やはり、何も決まりがなく自由というのは、自分の中でスケジュールを組んで動かなくてはいけないので、大変だろうと感じるのです。
病院の生活は時間で区切られているため、不摂生な生活を送ることは絶対にありませんが、朝6時から夜9時までの時間をどう過ごすかは、ある程度は自由なのです。
趣味に没頭しても良いですし、何もせずにただ時間を過ぎるのを感じていても、何の問題もありません。
学校で過ごす時間というのは時間割があり、しっかりと管理されていて、勉強をする時間と自由に過ごす時間が分かれていました。
それによって、生活にはメリハリができていました。卒業すると突然、管理される時間がなくなります。自由にして良くなったら、羽を伸ばして過ごせるのは最初の1年ぐらいだと思います。
仕事という時間的拘束があることで、1日のスケジュールを整えて、プライベートの時間も謳歌できていると私は思うのです。
寝る時間も起きる時間もすべて決まっているので、自分がやりたいと思っていることを自由にすることができるわけではありません。
そのため、自分の中でルールを作って時間を使うようにしています。
それは「1日にやるべきことをピックアップする」ことです。当たり前なことできっと無意識のうちにこなしている人もいるでしょう。
具体的に1日のどんなことをしているかを切り出してみます。
仕事・読書・3Dモデリング(フィギュア製作)・執筆・ゲーム
以上の5つを中心に時間を使っています。もっと絞った方が良いのでは?と思われる方もいると思います。
実際自分でもそう思いますが、興味があることはやってみたくなってしまう性格のようで、これが増えることはあっても減らすことは難しそうです。ですので、上手く限られた時間を使う方法を考えるのです。
ここから5つをどのくらいのバランスで作業するかを決めます。ここでのポイントは、時間か作業量を決めることです。
私の場合
1日の勤務時間は約二時間半。これは最優先事項なので、1番に予定に組み込んでいます。
次は、文章を1日1000文字書くことに時間を使います。大体1時間ぐらいですが、こちらは作業量で切り上げます。早く終わればやめるし、書き悩み始めると2時間かかることもあります。
そのあとは、最低30分で3Dモデリングを行います。最低30分なので、休日であれば3時間ほど作業しています。
それが終わると、時間が許す限りゲームをして、就寝1時間半前から読書をしています。
これを基本の動きとして、イレギュラーが起きない限りは過ごしています。
この過ごし方の良いところは、きちんと1つ1つの目標をこなせていることで、自己肯定感が出ることだと思います。
大きな事を成し遂げるのは難しいですが、時間を区切り、継続することは、自分の努力次第で可能なことです。
区切りを付けることは、生活にメリハリを付けることができて、プライベートと仕事を充実させることにも繋がります。
是非、皆さんもこの方法を取り入れてみてはいかがでしょうか?
障害のある方や障害者雇用への取組を考えている企業の方々に向けて、これからも情報発信を続けてまいります。詳しくお知りになりたいことなどがありましたら、お問い合わせフォームよりお知らせください。