国・自治体のテレワーク

【奈良県】「就労困難者在宅就業支援事業」第一期基礎訓練終了

厚生労働省のひとり親家庭等の在宅就業支援事業の1つ「奈良県 就労困難者在宅就業支援事業」の第一期の基礎訓練が、11月30日に無事終了しました。

私、田澤由利がこの事業の実施に直接関わらせていただいていることもあり、簡単にご報告をさせていただきます。

第一期の基礎訓練は、9月から2クラス30名でスタートしました。三ヶ月のeラーニングによる訓練の間、「就職が決まった」「子育てとの両立が難しい」「学習についていけない」という理由から、残念ですが3名の方が訓練を中止されました。
しかし、27名の受講生は、トレーナーや仲間と一緒に毎日コツコツと学習を続け、基礎訓練を無事終えることができました。本当によかったです。

そして、いよいよ「応用訓練」が始まります。応用訓練では、仕事をするための訓練を実施しつつ、実際の業務を担当するOJT(On the Job Training)も、組み込まれています。受講生のみなさんはもちろん、トレーナー、運営スタッフ全員が気を引き締めて取り組んでいきます。

さて、そんな中、第一期の受講生の方から、クラスのトレーナーに嬉しいメールが届きました。受講生の方とトレーナーに許可をいただきつつ、ご紹介させていただきます。
(お名前部分を削除した以外は、原文ママです)

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おはようございます。
いつもお世話になっております。

私たち受講生宛にメッセージを頂きましてありがとうございます。

私は本当にラッキーだったと思っているんです。
今の仕事をそっくり変わろうか、この不況だし変わるよりは、
もう一つ仕事の掛け持ちをした方がいいかな、と考えている時に
市の広報でこのプロジェクトを知り、運よく採用して頂いて
しかも第一期生。私の気持ちや、このプロジェクトの時期に少しのズレが
あっても、もしかしたら参加できていなかったかも知れないと思うと、
本当に幸運であったと思います。

以前から、パソコンをきちんと勉強したいと思っておりましたが、
なかなか習いに行けずにいたところ、思いがけずにこんなに素敵な
出会いがあり、感謝の思いでいっぱいです。

他の受講生の方たちの状況を知る中で、自分が健康であるだけでも、
奇跡に近い幸運なんだと、心の中で改めて感謝することもできました。
本当に、在宅就業という目的だけにとどまらず、大切なことを学ばせて
頂きました。

学習を始めて以来、最後まで、きめの細かいご指導を
本当にありがとうございました。

このプロジェクトに関わって下さった全ての方々の期待を裏切らないように、
また、全国にいらっしゃる多くの就業困難な方達の「希望」となれるように
応用訓練に進んでも、初心と感謝を忘れずに頑張ります。

将来、今度は私も、このような素晴らしいプロジェクトを運営する側に
立てたらいいなと、淡い夢を持つようになりました。

このプロジェクトを立ち上げて下さったこと、そして参加させて下さったことに
心から感謝致します。

3か月間の基礎訓練、ありがとうございました。

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直接のトレーナーは涙を流すほど嬉しかったようです。
私も、この事業に関わることができて良かったとしみじみと思いました。
その一方で、これからに向けてしっかり頑張らなくてはと、一層気持ちが引き締まる思いです。

「奈良県 就労困難者在宅就業支援事業」は第ニ期の基礎訓練がスタートします。
また、第三期の二次募集も開始しました。

一方で、全国各地でもこの事業が実施されています。また、これから実施しようとしている自治体も多くあると聞いてます。

少しだけ早く実施できている立場から、良かったこと、大変だったこと、困ったこと、解決できたこと、いろいろな情報を発信し、お力になれたらと思っています。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

平成22年12月1日
  株式会社ワイズスタッフ
  株式会社テレワークマネジメント
  代表取締役  田澤由利