田澤由利の徒然テレワーク

「テレワーク」と「ワーケーション」

ワーケーションとは、「仕事(work)」と「休暇(vacation)」を組み合わせた造語。

『えー、休暇中にも仕事をさせられるの?!』
と思う方も少なくないでしょう。

そうですね。日常の仕事とは別に、しっかり休暇を取れている方には、必要ないかもしれません。

でも、
『仕事があるから、長期の休暇なんて無理!!』
とあきらめている方、また、社員の有給取得率を向上させたい企業の方に、ぜひ知ってもらいたいです。

お盆や正月のように「みんな一緒に休む」ことに慣れてしまった日本の「休み方」。
部下や同僚、上司が働いている日に自分だけ休暇を取ることに引け目を感じる日本の「働き方」。
子どもが夏休みや冬休みでも、ママもパパも働いているので休みが合わず、近場しか行けない日本の「休暇」。
おじいちゃんおばあちゃんも都心のマンションに住んでいて、「帰る田舎」がない子どもが増えている日本の「家庭」。

そんな日本の「休み方」と「働き方」そして「家族のあり方」まで変えるかもしれないのが「ワーケーション」なんです。

私は、夫の転勤で北海道オホーツク(北見市)に来て、ここで、3人の子育てをしました。
北海道の半端ない四季、北海道でしかできない体験、北海道で出会える生き物、北海道で養われる味覚・・・そんな北海道生活を、都会の家族、都会の子供たちに、体験してもらいたい。

そんな思いから、2006年「北のロングバケーション」という企画を実施しました。
お父さんが休みを取れないなら、お母さんと子どもたちだけでも、北海道で生活を体験してほしい。
休めないお父さんは、平日は逆単身赴任!! という、今から思えば「トンデモ企画」でした。

でも、10年以上の時が流れ、世の中は変わりました。
場所や時間にとらわれない「テレワーク」という働き方が普及し、お父さんは平日に東京に戻らなくても、家族と一緒に「北海道生活」を楽しめる時代になったのです!!(図参照)


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もうお分かりですよね。これが「ワーケーション」です!!
「ワーク」の時間は、数時間でも、1日でも、平日全部でもいいのです。
大切なことは、「仕事仲間への影響を最小限にしつつ」「長期の休暇を取り」「テレワークで実施する仕事を会社がちゃんと認めている」ことです。

実は、私も週末、ワーケーションをしてきました。
金曜と月曜の2日間のみ休暇をとり、土日を入れた4日間で、夫と二人で長女が住むタイへ。
平日は、朝夕1時間だけ「メールチェックと急ぎの返事」の時間をキープ。社員の業務への影響も最小限にしつつ、家族と一緒に楽しい休暇を過ごすことができました。

この夏、日本航空や和歌山県がワーケーションに取り組んだとか。
私も、10年越しの願いである、北海道オホーツクでの「ワーケーション」を広めていきたいと思います!