田澤由利の徒然テレワーク

『保育園落ちた』問題の長期的解決策としてのテレワーク

『保育園落ちた』というブログ記事をきっかけに国が動くという、ニュースを見ながら思うことを書きます。

私自身、娘三人が保育園のお世話になり、働き続けることができました。保育園の数を増やし、今「働きたいのに働けない」女性をひとりでも少なくするのは最優先施策です。ただ、待機児童マップを見てわかるように、待機児童問題は都市部に集中しています(北海道全域着色されていますが、実際は札幌市に集中)。郊外や地方に行くと、待機児童がほとんどいない自治体は少なくありません。それどころか子ども不足で閉鎖する施設もあります。「なぜ都心部に待機児童が集中しているのか?」答えは簡単です。「東京や都心部に住んで働く人が多い」からです。そして、その理由は「都心に仕事が集中している」からです。

私が住む北海道北見市で育ち保育士を目指した娘の友人は、地元就職を希望しつつも求人が無いため、東京の保育園に就職しました。東京に住むことになった彼女は、いずれ子どもを産み、働き続けるために東京の保育園に預けるのでしょうか・・・。

保育園の待機児童問題の根源は、「仕事の都市集中」にあります。地元で暮らしたい、地方で子育てしたいと考える若者も少なくありません。でも、「仕事」のために、地方を離れ、都心に出ます。そして、集中するが故の社会問題が発生します。一時的に保育園を増やしても、「待機児童」問題は続くでしょう。
長期的解決策は「都心部に集中している仕事を、地方ででもできるようにする」ことだと、私は考えています。「地方に仕事を作る」「地方に工場を作る」のではありません。「東京の仕事を地方でする」のです。最新のICT(情報通信技術)を活用すれば、それが実現できます。そんな社会になれば、子育てだけではなく、地方にいる親の介護のために会社を辞めなくていけない人も働き続けることができます。
これが、私が「ふるさとテレワーク」を推進している理由です。

ふるさとテレワークとは

■待機児童マップ
「保育所等関連状況取りまとめ(平成 27 年4月1日)」報道発表資料より
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