障がい者のテレワーク

【北海道】北海道高等聾学校の就業体験ご報告

 株式会社ワイズスタッフでは北海道高等聾学校からのご依頼を受け、7月5日~21日までの間の実質9日間、e-ラーニングという形で1名の生徒に就業体験していただきました。

 北海道高等聾学校の就業体験ご報告

 ワイズスタッフが開発した業務コミュニケーションツール『Pro.メール2.0』を使ったe-ラーニングを実施するため、1週目の3日間は、『Pro.メール2.0』の使い方の説明をしました。さらに、在宅で働くにあたってのマインド面などについて意見を共有しました。
 2週目の3日間は、SNSの昨今の動きについて学習と実習をしました。
 3週目の3日間は、Facebookのデザイン制作を例に、ネット上のやりとりだけで納品物を仕上げるのがどういうことなのかを実際に体験いただきました。

 長くなりますが、北海道高等聾学校の先生のコメントをご紹介します。

 「聴覚に障がいのある方々にとって、ある新しい、革新的な技術やシステムが登場するということは、聴者以上にインパクトのある、革命的な出来事になることがあります。最も代表的なものは、携帯電話での電子メールだと思います。それまではテレコミュニケーションといえばファックスしかなく、基本的に屋内でのやりとりしかできませんでした。携帯電話での電子メールが可能になったことで、外出先でも、どんな場所からでも視覚的な文字情報でやりとりができるようになったのです。これは、おそらく聴者にとって便利になった、ということ以上に、視野と行動範囲を拡げ、文化そのものが変化する、歴史的で重要な出来事となりました。
 そして今はテレビ電話が実用レベルになっています。学生たちがテレビ電話を通じて、手話で会話している様子を多く見かけるようになりました。
 そして、今回テレワークによる就業という新たな領域に挑戦し、これまでには無かった新たな世界がまた一つ開けようとしている、そのように私は感じています。電子メール等の視覚的な情報によるコミュニケーションは、聴覚に障がいがある方々にとって、確実な情報伝達に基づく仕事が可能になることを意味します。」

 テレワークが障がい者にとっての新たな可能性につながり得ると感じていただけたようです。