田澤由利の徒然テレワーク

【徒然】2010年テレワーク10大ニュース

12月17日(金)に開催した第8回テレワーク・ミニセミナーでは、田澤由利が(勝手に選んだ)2010年のテレワーク10大ニュースを発表させていただきました。

2010年、当ブログでご紹介した記事の中から、特にアクセス数の多かった記事を中心に、悩みに悩んで^^;、以下の10大ニュースとなりました。

【1】国が「2015年までに在宅型テレワーカーを700万人に」という目標を設定
2007年のテレワーク人口倍増アクションプランの審判の2010年、政府のさまざまな計画に、この目標値が組み込まれました。アクションプランとの大きな違いは、「在宅型テレワーカー」としていることです。

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【2】厚生労働省「ひとり親家庭等の在宅就業支援事業」スタート
ひとり親(および障がい者等)が在宅で仕事ができるように、「能力開発」「業務開拓」「業務処理」を一体で実施する事業です。全国各地で実施されています。(株)ワイズスタッフ(株)テレワークマネジメントは、北海道奈良県の事業に取り組んでいます。

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【3】「クラウド」の普及による在宅勤務の可能性が拡大
クラウド技術の進展・普及により、より安全に、より快適にテレワークが可能になります。従来では、セキュリティ等の問題から在宅や遠隔地でできなかった業務が増えることで、在宅型テレワーカーの増大が期待されます。

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【4】在宅型コールセンターに注目集まる
テレビショッピング、ネット通販市場の拡大で、コールセンター業務が増えている中、物理的なセンターに集合せずに業務ができる「コールセンターのテレワーク」が注目されています。

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【5】「イクメンブーム」で、テレワークも話題に
2010年の流行語大賞にも選ばれた「イクメン」。仕事もしっかり、子育てもしっかりする「イクメン」に、テレワークはぴったり。「イクメン」記事に、テレワークが登場することもしばしば。2011年は、「イクメンこそ、テレワーク」という合わせ技でがんばりたいです。

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【6】CMや新聞・雑誌等マスメディアで露出多数
まだまだ「テレワーク」という言葉を知らない方がいます。より多くの人に知ってもらうには、やはりテレビや新聞、雑誌などのマスメディアですね。2010年、テレワークの露出度はどうだったでしょうか。

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【7】大物企業の在宅勤務制度導入
あえて「大物」としたのは、満を持して「在宅勤務」導入(試行実施)の企業が多かったからです。2011年は、どんな企業がテレワークに取り組むか楽しみです。

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【8】自治体職員へのテレワーク進む
今年は、自治体での在宅勤務の導入が進んでいます。県や市の職員の方が自ら在宅勤務をすることで、地域のメディアでも取り上げられ、住民や地域企業に、新しい働き方を知る機会にもなりますね。

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【9】「在宅ワーク」の新しい動き
2000年前後のブーム以来、個人情報保護法や業務の海外流出で元気がなかった「在宅ワーク」ですが、厚生労働省が二度もシンポジウムを開催。グループワークも含めた、新しいカタチの在宅ワークが広がりそうです。

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【厚労省】第2回 在宅ワーク・シンポジウムを開催
【報告】在宅ワーク・シンポジウム2010 ~在宅ワーク川柳付き

【10】テレワーク専門部署や企業の登場
今後、テレワーク市場が拡大することを先読みして、テレワークを生業とする、部門や企業が登場し始めています。私、田澤由利が代表をつとめる株式会社テレワークマネジメントもそのひとつです。各社協力し合いながら、市場を広げていけたらと思います。

本当にいろんなことがあった一年でした。
ブログ右下にある月別アーカイブから過去記事を見ることができます。皆様も、ぜひ“今年のテレワーク”を振り返ってみてください。

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