テレワーク製品・サービス

【技術】今ある固定電話や携帯電話で認証できるシステム

先日、三鷹にある「NTT情報流通プラットフォーム研究所」を訪問してきました。

三鷹駅から車で10分程度。緑あふれる研究所です。


そこでご紹介いただいたのが、「今ある電話機をそのまま使用できる認証システム」です。

テレワーク(在宅勤務)を導入する場合において、重視されているのがセキュリティ。許可された社員以外に、遠隔地から社内のシステムにアクセスされてしまうと大変です。
そこで、各社、様々な「認証システム」を提供しているのですが、USBキーや、ワンタイムパスワード用のトークンなど、ハードウェアを必要とするものがほとんどです。

そんな中、今使っている固定電話や携帯電話をそのまま利用できる認証方法というのは、たくさんのテレワーカー(在宅勤務者)がいる企業にとっては、コスト面でも導入面でも、とても魅力的です。

この技術は、特許を取得されており、その発案者であるNTT情報流通プラットフォーム研究所の藤井さんからお話を伺いました。

見せていただいたデモの、認証手順は以下の通りです。

(1) PC画面から、サービスのIDとパスワードを入力する
(2) 認証のため、(すでに持っている)電話からダイヤルをかける
(3) 電話で「合言葉」を言う (声紋認証も可能)
(4) サービスを利用できるようになる

とても簡単です。最初の登録作業は必要ですが、ハードウェアを配布したり、利用者のPCや携帯電話にソフトをインストールしてもらったりする必要はありません。

この技術を利用して、NTTグループの会社から2つのサービスが提供されています。

NTTソフトウェア 「CallPassport」

NTTコミュニケーションズ 「VoiceID」

それぞれ名前や、販売形態、サービスなどは異なりますが、「今ある電話機をそのまま使用できる認証システム」ということで、テレワーク(在宅勤務)を導入しようとしている企業にとっては魅力的なサービスになりそうです。