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【新書】仕事するのにオフィスはいらない(読後感想含む)

こんな本を読みました。
仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)
仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)
ノマドワーキングのすすめ 佐々木俊尚(著)  798円

タイトルを見ると、まさに「テレワーク」なのですが、この本では「ノマド」という言葉が使われています。「ノマド」とは「遊牧民」という意味だそうです。そして、著者は、以下のように定義をし直しています。

(1)本質的なフリーランサー
(2)パーマネントコネクティビティで働く
(3)アテンションをコントロールする人
(4)鍛え上げられた情報勝者

これだけだとわかりにくいですが、本書に詳しく&わかりやすく解説されているので、興味のある方はぜひ読んでください。

私の印象では、「ノマド」は、「テレワーカー」という定義の中にいるものの、情報を活用し時代の最先端を行く「自営型テレワーカー」のことです。
自分の能力を最大限に発揮するため、また、場所や時間に縛られないよう、自ら努力し、工夫し、自分らしく、仕事をし、生きている人たち。まさに、現代社会の「遊牧民」かもしれません。

そして、この「ノマドワーキング」に必要なのは、3つのコントロールだと筆者は語っています。

(1)アテンション(注意力・集中力)をコントロールする
(2)情報をコントロールする
(3)仲間とのコラボレーション(連携・協調)をコントロールする

私も同感です。そしてこれらは、自営型も雇用型も、モバイル型も在宅型も、すべてのテレワークに言えることだと思います。

「ノマド」が、これらを自分でできる人たちだとしたら、より広くテレワークを広げるために、このようなコントロールができる人材を育成したり、しくみやルールを作ったり、マネジメントできる組織を増やすことが必要なのだと、あらためて感じました。

後半は、ネットを活用して「ノマドワーキング」をいかに安全に、いかに効率よくするか、具体的なツール(クラウド系)と、実践的な使い方を紹介してくれています。私もとても参考になりました。
 ※ただし、本書で紹介されている、野村ホームトレードの「日経テレコン21<野村版>」は、2009年7月18日(土)でサービス終了となっています。

テレワークに興味のある方には、オススメの一冊です。