田澤由利の徒然テレワーク

【思い】ベンチャー企業こそ、テレワークを導入しよう!

先日ご紹介したように、昨年の松下電器に続き、NECがテレワーク(在宅勤務)を正式導入しました。2社のすごいところは、一部のテレワークしやすい職種に限らず、ホワイトカラー全体を対象としたことだと思います。これをきっかけに、企業のテレワークがより普及することを願います。

でも、私自身は、中小企業、中でもベンチャー企業こそ、テレワーク制度の導入の意義があると思っています。

これから2、30年、日本は確実に労働力不足になります。企業の人材争奪もより激しくなるでしょう。そんな中、場所に縛られず人材を確保できるテレワークは、中小企業の人材確保の秘密兵器です。

→(参考)日経ビジネスオンライン:労働力不足時代・生き残りのカギはテレワークにあり

特にベンチャー企業は、歴史が浅い分、社長の意思と思いがあれば、大企業と違ってすぐに動けます。大企業にテレワークが浸透するには、まだまだ時間がかかるでしょう。その間に、体制を整え、いい人材を確保し、体力をつけていくことができるはずです。まさに今がチャンスなのです。

私の会社は、「テレワークでチーム仕事をするにはどうすればいいか」というところから始まり「ネットオフィス」という新しい形の会社形態を目指して10年が経ちました。全国各地にいるテレワーカーはもちろん、(常勤者がいる)オフィスでも、テレワークを導入した結果、業務効率の向上、生産性の向上を実現することができています。ようやく、どうすればテレワークで仕事ができるか、どうすればテレワークでビジネス効率を上げることができるか、がわかりかけてきたところです。

地方にある小さな会社でも、テレワークを活用すれば、大きな会社に負けない仕事ができるかもしれないのです。そして、その鍵は、テレワークマネジメントと、テレワークエデュケーションだと、私は考えています。

「テレワークは、働く場所を限定しない」ことが魅力です。でも、大企業しか導入できない、ということになると、「テレワークで働きたいので、東京に行く」という逆現象が起きかねません。

全国の中小企業の社長さん、ベンチャー企業さんにも、テレワークがもたらす企業メリットを知っていただき、それを武器にして、地域に縛られない、企業規模にも左右されない社会になればいいな、と本気で思っています。