田澤由利の
テレワークブログ

田澤由利(株式会社テレワークマネジメント・株式会社ワイズスタッフ代表取締役)による、テレワークに関する情報や思いを発信。

テレワーク記事・ニュース

【ars technica】テレワークは、同僚の仕事の妨げになる?!

アメリカのテレワークに関する興味深い記事を見つけました。

ars technica -the art of technology から
Study: Telecommuting makes work worse for non-telecommuters
「考察:テレワーク導入によるオフィス社員への悪影響」

実は私自身、「従来の仕事体系のまま、持ち帰りやすい仕事だけを家でする」という形のテレワークは、将来的に問題になるだろうと考えています。

【参考】日経ネット IT+PLUS から
テレワーク導入で、企業の生産性は向上するのか・ネットオフィス型テレワークの提案
ここの■チーム業務における、現状のテレワークの限界で、私の考えを述べています。

テレワーク導入が進んでいるアメリカの現状を語るこの記事は、非常に参考になります。
で、英文が苦手な私は、弊社のカナダ在住のスタッフ(テレワーカー)に手伝ってもらいました。
以下、その概要です。ご参考ください。

ars technica -the art of technology から———————————————————————
考察:テレワーク導入によるオフィス社員への悪影響
2008年1月13日 デーヴィッド・シャーティエ氏著

過去5年の間にテレワークがブームとなり、多くの企業が従業員の一部、または全員に対しテレワークを導入してきました。約37%のアメリカの企業が、何らかの形でフレックスな勤務形態を取り入れており、そのような企業は毎年、11%ずつ増えています。テレワーク社員にっとって、健康、生活、仕事面におけるメリットは否定できません。しかし、新しい調査では、未だに朝の通勤ラッシュにもまれ出社しなければならないオフィス社員、いわゆる「オフィスに取り残された同僚」にとって、テレワークは悪影響を及ぼしていると報告しています。

現在までのテレワークに関する調査のほとんど全が、テレワーク導入企業の利益とテレワーク社員のメリットにのみ焦点を当てていました。Rensselaer Polytechnic InstituteのLally School of Management & Technologyの准教授ティモシー・ゴールデン氏は、無名の中型企業240社を対象に、テレワーク導入がオフィス社員にどのような影響を与えるのかを観察しました。氏の調査によると、オフィス社員の仕事に対する満足度、会社に対する忠誠心や愛社精神などが、テレワーク社員数増加にともない低下していました。また、オフィス社員は人間関係の希薄さにも失望しており、さらに、テレワーク導入により仕事が増えた、仕事を完結するのが難しい、チームワークに欠ける、などのフラストレーションを感じていました。

しかしゴールデン氏は、テレワークを様々な局面から考えることにより、オフィス社員への悪影響を避けることができる、と明るい一面にもふれています。例えば、同僚のテレワーク時間数を調整する、直接会う機会を設ける、そして仕事に自主性を持たせることにより、オフィス社員の仕事満足度と会社との関係を改善することができうるとしています。特にチームを組んで仕事をする環境の場合、テレワーク社員がオフィスに出社する必要も多々あると思われ、彼らをある程度の時間、オフィスで働かせることにより、自由で柔軟な勤務形態と同時に、同僚との良い関係を築く、というバランスを保つことができるでしょう。

いくつかのテレワークに関する著書と、テレワーカーのいる環境下で働いたこともある私の経験からすると、テレワークにはメリット、デメリットがあります。
テレワーク社員が少なくとも週1~2日オフィス出勤するようにすれば、社内でのよりよい人間関係や、仕事において機能的なチームワークを作る手助けとなるのは確かです。イーメール、IRC(インターネット・リレー・チャット)やインスタント・メッセージを通してだけでは、よい人間関係を築くのが難しい場合もあるのです。しかし、私が経験したいくつかのテレワークでは、イーメールやグループチャットを上手に使用し、賢くコミュニケーションを取ることで、しっかりとしたチームワークを築くことが可能であると分かりました。チャットルームで仕事時間と気軽な会話をする時間をきちんと特定し、オフの時間に冗談を言い合ったり、お互いを知り合う機会を設けることで上手くいくのです。

ゴールデン氏の冒頭での調査結果で最も気に留めておくべきことは、テレワークは、科学の法則のように決まった答えがあるわけではない、ということです。ある企業では週または月に数度の顔合わせを実施することでテレワークが成功する
かもしれませんが、他の企業ではオフィス社員が、テレワーク同僚と仕事をする
のに不満、反対するかもしれません。テレワーカーとして働いている方、または
テレワーカーの同僚がいる方、あなたはどのように対処していますか?


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